日本中で起きている問題 80歳すぎてガン手術「する」「しない」 家族で大論争

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手術が失敗して「本当は死んでほしいと思ってたんだろう」と母親を責める息子、認知症の親がガンになったら手術するのか――この悩みは他人事ではない

ガンなどの大病を患い、ただでさえ心身にダメージを受けているときに、降りかかるさらなるトラブル。家族とはいえそれぞれ事情を抱えており、一枚岩で病気に立ち向かうのは、かくも難しいのだ。

介護から逃げたくて

「お袋は親父の介護から逃れたいがために、高齢にもかかわらず手術をさせたんじゃないか。もしかしたら死んでほしかったんじゃないかと、今でも考えてしまうんです」

 こう語るのは、がん手術で父(82歳)を亡くした息子の上林啓太さん(62歳・仮名)。啓太さんの父親にがんが見つかったのは去年のこと。大腸がんだった。



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