[大型連載]裁判官よ、あなたに人が裁けるか 第4回 司法の頂点に君臨する最高裁判所の裁判官はどんな人たちなのか 岩瀬達哉

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年収3000万円に退職金1億円、
一等地の官舎に住み
送り迎えの黒塗りもつく

総選挙の際に、国民は「最高裁判事」の審査もするが、「誰だか顔も知らない」という日本人がほとんどだろう。全国3000人の裁判官のトップに立つ、エリート中のエリートたちの知られざる実態。

岩瀬達哉(ジャーナリスト)

最高裁長官は年収4000万

 最高裁判所の裁判官は、最高裁長官と最高裁判事のわずか15名で構成されている。

 全国3008人の裁判官の頂点に君臨する彼らのうち、内部昇格ともいうべき裁判官からの抜擢が6名。他省庁からの登用が検察官2名、外交官と行政官僚がそれぞれ1名。弁護士会推薦の弁護士が4名、そして学者から1名を起用している。



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