「野球選手の人生は13歳で決まる」第5回:甲子園の「天才球児」はどこでつまずいたのか

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ソフトバンク3年目内野手・古澤勝吾の場合

栴檀は双葉より芳し。幼い頃の彼も「才能」という名の香りを全身から発していた。だが、中学からプロ入りに向け一本道で突き進んできたからこそ、いざ壁にぶつかった時、逃げ道はどこにもない。

取材・文 ライター 赤坂英一

プロ全12球団が欲しがった

 福岡ソフトバンクホークスのファームに、古澤勝吾という20歳の内野手がいる。右投げ右打ち、177cm、79kg。プロでは目立つほどの体格ではないが、3年前には福岡の強豪・九州国際大学付属高校で通算27本塁打、50m6秒フラットと俊足巧打で勇名を馳せた。



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