[プロ野球 特別読み物]屈辱のオリックスナイン「俺たちはカスじゃない」
スポーツ | 2017.04.21 |
あの夜、宮内オーナーが放った 一言が、男たちに火を点けた
プロ野球選手は誰もがプライドを持つ。負け続けて隠れていた意地が、球団首脳のゲキによって刺激されて、闘争心に一変する。戦力ダウン必至とみられたオリックスが生まれ変わろうとしている。
プロ野球選手は誰もがプライドを持つ。負け続けて隠れていた意地が、球団首脳のゲキによって刺激されて、闘争心に一変する。戦力ダウン必至とみられたオリックスが生まれ変わろうとしている。
絶対に見返してやる
焼き肉をつつく箸の手が一瞬、止まった。本来は美味しいはずの肉の味がしない……。2月11日、オリックス・バファローズの球団オーナー、宮内義彦(81歳)が、宮崎キャンプ中のナインを激励に訪れた時のことだ。数年前までは、選手が練習するそばでキャッチボールをした野球愛の持ち主は、同じテーブルを囲んだ福良淳一監督、今年から選手会長に就任したT-岡田やエース金子千尋、守護神の平野佳寿の顔を見るや、思わず言葉に熱がこもった。
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