週現『熱討スタジアム』第229回 「ホテルニュージャパン火災」を語ろう 今週のディープ・ピープル 大下英治×高野甲子雄×山林則雄

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東京23区全域の消防車が集結
33人の死者を出した史上最悪の「人災」

作動しないスプリンクラー、鳴らない火災報知器――高級ホテルとは名ばかりの「砂上の楼閣」だった。奇跡の脱出を果たした生存者と伝説の消防士が語る真実。

深夜3時24分に発生

高野:死者33人、負傷者34人を出した「ホテルニュージャパン火災」から、今年の2月8日でもう35年が経つんですね。深夜に発生した火災は、翌日の昼過ぎまで燃え続けた大惨事でした。

 当時、私は麴町消防署・永田町出張所・第十一特別救助隊(通称・オレンジ)の隊長を務めていました。取り残された宿泊者の救助に携わった時の様子は、今でも鮮明に記憶しています。



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