週現『熱討スタジアム』第220回 最後のフィクサー児玉誉士夫を語ろう 今週のディープ・ピープル 佐高信×髙山文彦×小俣一平

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「闇の力」で政財界を牛耳った
ロッキード事件の黒幕

かつて日本人は、誰もが「彼」を恐れていた。表の世界には決して姿を見せないが、裏ですべてを掌握している――「事件の裏に児玉あり」と言われた男の一生を語る。

「月」のような男

小俣:ロッキード事件が発覚したのは'76年。今年が40年目ということでロッキード事件を取り上げた番組や書籍が作られ、児玉誉士夫が再注目されています。

佐高:それまで影に隠れていた「黒幕」が表舞台に引っ張りだされるとともに、元総理である田中角栄が逮捕され、日本中が騒然としました。

 児玉がロッキード社のコーチャン副会長に「小佐野(賢治)を紹介してくれ」と頼まれ、仲介をした。彼は常に、表には出てこない「月」のような存在で、政財界がその「月」を利用し続ける構造がありました。しかしその構造が、この事件によって昼の世界に引きずり出されたのです。



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