[衝撃の手記]『知られざる天皇明仁』

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学友・橋本明がついにすべてを書いた

誰もが抱く「温厚」「物静か」というイメージも、本書を読めば変わるかもしれない。天皇もときには悩み、怒り、そして友と笑い合う、一人の人間なのだ。40年の時を超え、ついに素顔が明らかにな

「ひどくいやしい男だ」

 担当編集者から、あの手記を刊行したいと連絡をもらったとき、驚いたんですよ。私の手元には原稿も掲載誌も残っていませんでしたから。

 匿名記事ではありましたが、当時東宮侍従を務めていた重田保夫さんは、私が書いていると気づいていたようです。「いつまで書くんだ」とか「注意深くやってくれよ」とは言われましたが、その他は特に苦情もなく黙認してくれました。もちろん本人からもお咎めはありません。宮内庁としても、「皇太子(今上天皇)の本当のお人柄が国民に伝わることは、決して悪いことではない」という思いがあったのではないでしょうか。



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