「日本のタブー」手術と薬の真実 ②がんの名医[金沢赤十字病院・西村元一副院長]が闘病を語る

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「余命半年」の宣告から、こうして2年を生き抜いた

ある日を境に、がんの外科医は、がん患者になった。手術、抗がん剤、医者とのコミュニケーション……自分が病気になって初めて分かったことがある。がん患者にとって一番大切なものは何か。

後輩の外科医に告知され

「治療をしなければ余命半年」――そう宣告されてから9月で2回目の誕生日を迎え、58歳になりました。

 私は消化器、主に大腸がん専門の外科医として、数多くのがん患者を治療してきました。これまでがんを治す側だった人間が、がんになって初めて見える世界があったのです。



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