名門銀行の権力闘争と人間模様が実名で赤裸々に かつての取締役が書いた『住友銀行秘史』

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会長、頭取、専務、常務の権力闘争、
そして闇の勢力に無残に食いちぎられていく日々……

戦後最大の経済事件「イトマン事件」。その中心舞台となった住友銀行であのときなにが起きていたのか。発売前から金融業界で話題の衝撃作を書いた元エリートバンカーが、本誌にすべてを語る。

私が「内部告発者」です

〈私が出した「Letter」とは、内部告発文書だ。

 宛先は大蔵省の土田銀行局長。差出人名は、イトマン従業員一同。

 イトマンが抱える不動産案件の多くが固定化し、すでに金繰りが急速に悪化しており、このままいけばイトマンの経営のみならず、メーンバンクである住友銀行への影響も避けられない……。そんな実態を具体的に記して、大蔵省に内通したのである。(中略)



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