鍛治舎巧・秀岳館監督インタビュー「パナソニックの専務と高校野球の監督、どっちが面白いか」

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センバツベスト4入り

NHKの名物解説者としての優しいイメージとは一転、仕事では時に心を鬼にして会社のために奮闘した。大企業の役員という安定を捨て、人生最後の舞台に高校野球の監督を選んだ理由を熱く語る。

会社はもう「潮時かな」と

 延長11回裏、ワンアウト1、2塁。最後のバッターがダブルプレーに倒れた瞬間、ベンチの鍛治舎監督は、ゆっくりと空を見上げた――。

 秀岳館高校(熊本県)が高松商業に惜しくも敗れ、決勝進出を逃した前日、本誌は秀岳館の鍛治舎巧(かじしゃたくみ)監督(64歳)にインタビューを行っていた。大阪の宿舎で対応した氏は、高校野球に対する思いをこう語った。



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