「産まない女子」と「産んだ女子」が職場で大ゲンカ 「資生堂ショック」いまだ収まらず

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――この複雑で微妙な感情を理解できますか

子育てをしながら働く女子社員と、そのフォローを求められる同僚女子社員――。いま、両者の間にかつてなく深い溝が横たわっている。なぜ彼女たちは分かり合えないのか。生の声をお届けする。

女子が女子にマタハラ

「昔から『女の敵は女』と言いますが、企業社会ではいままさに、育休や産休をめぐって『女と女の戦い』が起きています。これまで、妊婦に対するマタニティハラスメント(マタハラ)は、主に男性が女性にするものだと思われてきましたが、意外にも女性が女性にマタハラをするケースも多いことが分かってきました。女性従業員が産休を取る際に、同僚女性から嫌味を言われ、『妊娠や出産について何も知らない男性に言われるのは諦めがつくけど、女性の先輩に言われると……』と深く傷つくこともあります。根の深い問題です」

 こう語るのは、立命館大学大学院教授でマーケティング評論家のルディー和子氏である。


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