60歳からの「愛のあるSEX」第2回 命がけで人を愛するということ

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60歳を超えるまで積み上げてきた人生。
だが、愛はときに、そのすべてを、なげうってもいいとさえ思わせる。心の声に従ったとき、最後に待つのは、安らぎか苦しみか。愛の表裏の狭間を追った。

あのとき、彼女と出逢った

〈「禁断の愛」とか「許されざる恋」なんて、そんなカッコいいものでは、ないんですけどね……〉

 電話口で、ためらいがちに、こう話したのは、横浜市在住の遠藤孝明さん(62歳・仮名)だ。

 人生の円熟味を増した60歳を超えたからこそ経験できる、「愛のあるSEX」。その深淵を追う本シリーズの取材を進めるうち、本誌記者は「彼らは、いまこそ、本当に命がけで愛し合っているんじゃないかなあ」という証言を聞きつけた。


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