宇能鴻一郎「官能小説」傑作選 第二十四回〈ホケンは利かない(上)〉

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今回掲載した「ホケンは利かない」は、1978年に刊行された『食べられたいの』に収められた一編。『食べられたいの』は、都内の私立病院に勤めたばかりの見習い巨乳看護婦(19歳)が、つい医師や患者に身体を許してしまう様子が日記形式で描かれている。
 あたし、ムチムチボインの若い看護婦なんです。

 秋本圭子(あきもとけいこ)に似てる、といわれる健康美なんだけれど、残念なことに、いつも白衣姿で、グラマーなからだを男性に見てもらうチャンスがないんです。

 逆に、こっちが男性のからだを見る役まわりばっかり。


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