急増中・妻に先立たれて「家計崩壊」 第2部 独りになったら、せいせいする――そう思っていたのに

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家のどこに何があるか分からない
誰とも口をきかないまま一日が過ぎていく

完全なる孤独が待っていた

「こうやって、家のなかで新聞を読んだりして、じっとしているでしょう。そうすると、庭先でガサゴソと音がする。ネコが雑草のなかを歩く音です。

 夜中になると、遠くのほうから鉄道の枕木が鳴る、ゴトンゴトンという音がかすかに聞こえる。JRの中央線を走る貨物列車だと思いますが、うちからは3km近く離れていても、何かの加減で響いてくるんですねぇ。


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