宇能鴻一郎「官能小説」傑作選 第十五回〈口で採寸(中)〉

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今回掲載した「口で採寸」は、1979年に刊行された『脱いで試して』に収められた一編。紳士服売り場に勤める女性店員が、試着室で中年男性の胴回りを計っていたところ、目の前で大きな男根を見せつけられて……。
 彼女、息もたえだえ。

 でも、すごくコーフンしてもいるんです。

 処女の方がこんなことに対して、好奇心も感覚も強いのかもしれないわ。

 それから、

「さあ計り直したまえ」

 と、いっそう逞(たくま)しくなったものを、つきつけるんです。



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