「いつまで」「どこまで」を教えましょう「株高」「円安」「不動産暴落」第1部 市場関係者が注目「日本株」6月18日に起きること

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株価は15年ぶりの高値圏だというのに、いま一つ熱気が感じられない日本経済。冷めたバブルの行き着く先はさらなる高みか、あっけない崩落なのか。変化の予兆はある――それは吉兆か、あるいは……。

4月15日の「秘密会議」

 5月下旬、東京市場は27年ぶりの12連騰を達成した。6月1日の終値で東証一部の時価総額は600兆円を突破、史上初の大台である。

 規模の大きさゆえに「クジラ」と称される年金マネーや日銀などによる株式の買い支え、急ピッチで進む円安、そして好調な企業業績と自社株買いといった株主対応策の充実――株価を押し上げる要因はそろっている。加えて海外の年金ファンドも日本市場への投資を活発化させており、2万円越えの高値に対する「高所恐怖症」も薄らいできたようだ。

 だが、世界に目を向ければ株式市場が「高転び」するリスクが散見される。注意してほしい。地震と同じく、グラリと来るのは誰も予想しないタイミングだ。変調の訪れは意外に早いかもしれない。


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