週現『熱討スタジアム』第153回 野茂英雄を語ろう 今週のディープ・ピープル 金村義明×平野謙×神部年男

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駆け引きはいらない
ストレートとフォークだけで
日米の野球ファンの度肝を抜いた

海を渡ったトルネード

トルネードという信念を貫き通し、真っ向勝負にこだわり抜いた男・野茂英雄。日本人の「夢」を背負い、道を切り拓いたその生き様に、誰もが胸を熱くした。

衝撃のデビュー戦

平野:'90年の4月10日、われわれ西武ライオンズが対決した、野茂英雄のプロデビュー戦は今でも忘れられない。

金村:西武との初戦でしたね。監督だった仰木(彬)さんは、最大のライバル西武に、あえてルーキーの野茂をぶつけた。

神部:あの頃は西武の黄金時代で、平野君は2番ライトの不動のレギュラー。野茂はどんな印象だった?

平野:驚きました。「トルネード投法」のことは当然知っていましたが、実際に打席に入るとタイミングが非常に取りづらい。モーションが大きいというより、足を上げてから投げるまでの時間が長くて、「あれ、まだ投げないの?」という感じでした。



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