二宮清純レポート 菅野智之「遠回りしたから、今がある」

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「監督の甥っ子」から「真のエース」へ

日ハムに指名されたあの日。菅野はサラブレッドとして敷かれたレールから一度外れ、初めて自分の頭で悩み抜いた。そして決めた、浪人という道。あの一年があるからこそ、男の投球は深く、重い。

MVPには満足していない

 どちらが武蔵で、どちらが小次郎かはいざ知らず、まるで巌流島の戦いである。2人の投げ合いは対決というより、決闘に近い。なにしろ、1点の失点が命取りになるのだから……。



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