宇能鴻一郎「官能小説」傑作選 第十回〈女装医者(上)〉

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今回掲載した「女装医者」は、1978年に刊行された『脱いで診たいの―看護婦寮日記』に収められた一編。『脱いで診たいの』は、看護士研修学校の女子寮に入った研修生が、先輩看護師に「身体検査」をされたり、寮に忍び込んできた過激派学生とセックスを楽しむ様子が描かれている。
 都内のある病院から、アルバイト看護婦の募集が来たんです。

 あたし、お金がほしかったので、応募してみることにした。

 その病院の受けつけに年とった看護婦さんがいて、太い声で、

「患者さん? あ、応募の方ね。どうぞお入り」

 と言った。


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