「僕にとって憧れの存在は、松坂慶子さんです。彼女の色気に圧倒されたのは、'79年にTBSの木曜座で放送されたドラマ『水中花』。劇中、松坂さんはバニーガールの衣装で主題歌『愛の水中花』を歌って話題となりましたが、その姿の妖艶で素敵だったこと。僕は当時28歳で、女形の役者を始めて4年目の駆け出しだった。どのような立ち居振る舞いをすれば女性が持つ色気を醸し出せるのか勉強していた僕にとって、松坂さんはお手本のような存在でした」

　そう語るのは、俳優の梅沢富美男氏だ。

　一生に一度だけでいい。もし彼女と結ばれることができれば、死んでもいい――。男性ならば、誰もがそんな思いを胸に抱き、恋い焦がれる女優がいるものだ。