いま、この国の経済が大きく変わろうとしている 第4部 この異常な低金利は「国債暴落」の前兆である

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住宅ローンが安くなったと、喜んでいる場合ではない

メガバンクは気付いている

 国内の中堅メーカーに勤める営業職の上坂利夫(36歳・仮名)さんは今年、念願のタワーマンションを手に入れた。東京湾岸地域の3LDK。決断の決め手は超低金利の住宅ローンを借りられたことだった。借り入れ条件は変動金利で年0.775%。4000万円を35年ローンで借りた。これなら月々10万円強の支払いで返済できる。憧れのタワーマンション暮らしという夢を上坂さんは実現させたのだった。


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