宇能鴻一郎「官能小説」傑作選 第二回〈信金外務員(下)〉

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「信金外務員」は、1992年に刊行された『OLあそび』に収められた一編。ある暑い日、夫を仕事へ送り出した28歳の人妻は、家に訪ねてきた若い信用金庫外務員をネグリジェ姿で誘惑して……。
 あたし、ジュンとあふれてきた。

 あたしの果汁の匂い、強い。

「いい、いい」

 と、この人、また、ウワゴトのように、かすれ声で言ってる。



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