週刊現代版「立派だった日本人ベスト100人」に、異議あり! 第1部 「岸信介が1位?」「なぜイチローが入っていない」

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「立派」ってなんだ? 聖人君子ならいいのか? 乱暴者はダメなのか?戦後70年、キレイ事だけではやってこられなかった。清濁併せ呑む――そんなヒーローがいてもいいじゃないか。

一番立派な総理は「あの人」

「岸信介さんが1位というのは、ちょっと許せませんね。たしかに日米安保条約の改定を成し遂げましたが、はっきり言って、強引に事を進めた『悪党』です。立派だった政治家のトップに名前が挙がるのは違うと思います。1位になるべきは吉田茂さん(政界4位)でしょう。吉田さんは戦前から外交官として国際的な視野を持っていました。敗戦国でありながら、宰相として米国と微妙な駆け引きをしながら、軍隊創設の要求もうまく退け、今の日本の礎を築いたのです」(政治アナリスト・伊藤惇夫氏)

 本誌は1月3・10日合併号で、「戦後70年」記念特別企画として「立派だった日本人ベスト100人」を掲載した(ランキングは次の見開きに再掲)。すると、編集部には「この順位に納得がいかない」「あの人が入っていないのはおかしい」といった様々な声が寄せられた。そこで今回、各界の識者に緊急参集してもらい、あらためて意見を戦わせることにする。ランキングへの異議や、新たな提言に耳を傾けよう。


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