富士フイルム「アビガン錠」開発 男たちの苦闘16年──「富山の薬売り」のDNAが、エボラから世界を救う

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まさに「プロジェクトX」の世界

発見は偶然だった。医療関係者は見向きもしなかった。一度は製品化を諦めた。ある出来事が潮目を変えた。それでも立ちはだかる難問。男たちは手を休めなかった。その努力が今、ようやく実を結ぶ

「富山の薬売り」のDNAが、エボラから世界を救う

手探りの研究が始まった

 富山の薬が世界を救うかもしれない―富士フィルムホールディングス傘下の富山化学工業が開発した錠剤「アビガン」(一般名・ファビピラビル)が、世界的な注目を集めている。



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