週現『熱討スタジアム』第126回 人生いろいろ 島倉千代子 を語ろう 今週のディープ・ピープル 小林幸子×小西良太郎×松方弘樹

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あなたがいなくなって、早いもので1年が経ちました
いまも「お千代さん」の唄が聞こえる

離別、借金、闘病……。世間知らずで真っ直ぐだから、幸も不幸も招いてしまった。そのすべてを引き受け彼女は歌った。「私には歌しかない」と覚悟を決めて。

最後まで少女であり続けた

小林:私と(都)はるみちゃんは年齢こそ違いますが、ともに'64年に日本コロムビアからデビューした同期。美空ひばりさんと島倉千代子さんもコロムビアで、お二人は大先輩に当たります。

松方:僕は島倉さんが亡くなる4年前から同じステージに立っていた。ベテラン勢が集まるジョイントコンサートです。そもそも僕もひばりさんと島倉さんの後輩なんですよ。17歳で東映から俳優デビューした際、同時に歌手としてコロムビアにも籍を置きましたから。お二人のことは「お嬢」、「お千代さん」と呼ばせていただきました。

 お二人は戦後が生んだ二大女性歌手で、物凄く分厚いファン層を抱えていた。

小西:しかし、二人の個性はまるで違った。ひばりさんは最初から大人、島倉さんは最後まで少女でした。



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