二宮清純レポート 佐藤達也 頼れる「非凡なる凡人」

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「行け」と言われたタイミングでマウンドへ立ち、がむしゃらに直球を投げ込む。佐藤に派手さはない。だが、真っ向から相手に立ち向かうその姿は、間違いなくチームに勢いをもたらしている。

勝敗を左右する仕事

 セットアッパーをして「縁の下の力持ち」とは、言い得て妙だ。

 出番のあるなしにかかわらず、ブルペンで肩をつくり、登板の機会を待つ。時に徒労に終わることもあるが、心身ともにリセットして、また次の登板に備える。結果に一喜一憂している暇はない。

 今季、オリックスの躍進を支えているのが、12球団屈指の強力リリーフ陣である。岸田護、馬原孝浩、比嘉幹貴、佐藤達也の4人で勝負どころの7、8回を抑え、平野佳寿が締めくくる。主に、このパターンで福岡ソフトバンクに次ぐ白星を積み重ねてきた。



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