デング熱パニック 「遺伝子組み換え蚊」が空を飛ぶ

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殺虫剤を撒いても、気づけばまた現れる。蚊に刺されないことが一番の予防法、などと言われても、確実に防ぐ方法は存在しない。人類の命をも奪う「最強の敵」に打ち勝つための研究が密かに進んでいる。

感染者は数千人規模に

 デング熱拡大の勢いが止まらない。

 最初の感染者が見つかってから1ヵ月近くが経過したが、患者はいまだに増え続けている。9月17日現在、18都道府県、126人にまで広がった。

 代々木公園、新宿御苑、横浜市・海の公園などが閉鎖され、蚊の駆除作業が行われている。都内では虫よけスプレーが品薄となる薬局が続出。医療機関では、デング熱の感染を調べる検査キットも不足しているという。大相撲秋場所を控えた両国国技館では、付近で感染者が確認されていないにもかかわらず、9月12日の午前、蚊の駆除のための薬剤散布が実施された。

 前例のない「デング熱パニック」だが、今後、感染者はさらに増え続けるという。


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