『軍師官兵衛』にも登場 歴史座談会 戦国一の「いいオンナ」は誰だ

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昨日の勝者が、明日の敗者― 。戦国時代は、誰もが天下統一を目指し、下剋上でも何でもありだった。それは女も同じ。『軍師官兵衛』と同じ時代を生き抜いた女たちの秘話が、いま明かされる。
楠戸義昭×高橋千劔破×中村彰彦

秀吉に差し出された美人妻

高橋:NHKの大河ドラマ 『軍師官兵衛』にも登場する戦国時代の女傑というと、まず思い浮かぶのは陣内孝則扮する宇喜多直家(うきたなおいえ)の正室のお鮮さん(笛木優子)ですね。

中村:彼女は直家が毎日付け届けをして、やっと嫁にすることができたというほどの美貌で「備前一の美女」と呼ばれていました。

 彼女は自分の息子を大名にするために、秀吉に体を許しています。直家は直腸がんで死ぬんですが、そのとき息子の八郎(秀家)はまだ10歳。このままでは西の毛利か東の織田に呑み込まれて家が滅びるというので、女に目のない秀吉に体を預けた。「息子を将来の備前の大名に」と、寝物語で約束をかわしたわけです。



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