広島・土砂崩れ災害「緊迫の72時間」全ドラマ 何が生死を分けたのか
社会 | 2014.08.25 |
「泥水に首まで浸かりながら叫び続けた」
「家の中に、まだ母親が残っているんだ!」
「この世の終わりかと思いました」。辛くも一命を取り留めた男性は、力なくこう呟いた。生きるために必死の努力を続けた被災者と、それを命懸けで助けようとした救助者たち。悲しみの現場を歩いた。
「家の中に、まだ母親が残っているんだ!」
「この世の終わりかと思いました」。辛くも一命を取り留めた男性は、力なくこう呟いた。生きるために必死の努力を続けた被災者と、それを命懸けで助けようとした救助者たち。悲しみの現場を歩いた。
立ったまま土砂に埋まり絶命
「自分にできることは、『助けてくれ』と叫ぶことだけでした。深夜、山側に面した1階の部屋で寝ていたら、突然、窓を突き破って泥や水が入りこんできたんです。気がついたら、泥水のなか。かろうじて目と鼻と口だけが、水面から出ていました。仰向けで寝ていたことが幸いしたのかもしれません。もし、横向きで寝ていたら……今頃、この世にはいなかったでしょう」
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