国民的大論争 不妊治療「息子の嫁に自分の精子」で子作り

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生まれてきた子は孫か、我が子か

そのあと家族に起きること

子供のできない息子夫婦を救う画期的な手段か。それとも、家族関係をめちゃくちゃにする倫理違反か。いま、日本中で議論が真っ二つに割れている。家族それぞれの立場から、その答えを探った。

生理的に無理!

 夫の実父の精子で体外受精をし、118人の子供が誕生―。こんな衝撃のデータが、7月31日、都内で開かれた日本受精着床学会で発表された。

 発表した諏訪マタニティークリニックの根津八紘(ねつやひろ)院長が語る。

「子供が欲しいが、夫に精子がないため授かれない。そういった夫婦は、養子を迎えるか、もしくは精子提供を受けることを選択します。そのとき誰から精子提供を受けるか。現在一般的なのは、『匿名の第三者』からの提供による人工授精です。しかし実は、顔も知らない他人からではなく、夫の実の父親からの提供を望むケースは少なくありません。


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