NHK大河『軍師官兵衛』のハイライトを10倍楽しむ 「本能寺の変」本当の黒幕は秀吉だ!

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信長を殺したのは光秀じゃなかった!?
明智光秀も織田信長も徳川家康も、本能寺の変では、みんな「サル」の手の平の上で踊らされていた。秀吉はいかに百戦錬磨の武将たちを操り、天下への道を開いたのか。日本史最大のミステリーを追う。

作られた「定説」

 NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』が、いよいよ、中盤のハイライト「本能寺の変」を迎えようとしている。

「敵は本能寺にあり!」

 第27回の放送では、明智光秀(春風亭小朝)が2度にわたってこう叫び、ついに織田信長(江口洋介)のいる京へ向け出陣していく様子が描かれた。

 明智光秀の子孫で『本能寺の変431年目の真実』の著者である明智憲三郎氏が言う。

「光秀の謀反は、信長に対する恨みと天下獲りへの野望から、単独でしかも突発的に起こしたもの―。それが現在、一般的に知られている本能寺の変のストーリーですが、今回の大河もそんな歴史の定説どおりに展開されていると思います」

 昵懇だった快川(かいせん)和尚の焼き討ち、上洛する徳川家康(寺尾聰)の饗応役を務めた際の、家臣団の面前での罵倒、丹波・近江といった領地の召し上げ……。定説と同じように、ドラマでも、それら信長の冷酷な仕打ちにより、光秀が徐々に恨みを募らせる姿が見られた。



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