二宮清純レポート 長谷川勇也(ソフトバンク外野手) 玄人を唸らせる 「努力の天才」

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周囲が呆れるほど、愚直に練習を続けてきた男は、いつしか球界を代表する打者になった。実績を残したいまも、その姿勢は変わらない。自分の理想のバッティングを追い求める旅は、まだ続いている。

予告弾丸ライナー

 予告ホームランと聞いて、思い出すのはベーブ・ルースの伝説である。

 自伝『不滅の714本塁打への道』(ベースボール・マガジン社)によれば、舞台は1932年のカブスとのワールドシリーズ第3戦、カブスの本拠地リグレー・フィールド。ルースは打席に入ると、右中間スタンドを指さした。



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