役所広司「自然体」を演じる

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スペシャル・インタビュー

作り込みすぎず、役に寄り添う。
演じるうえで、これまで
心がけてきたことだ。
日本で最も忙しい名優は
ここからどこへ向かうのか。

撮影/菊池修
取材・文/大谷道子
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「老け役」ばかり やっと実年齢が追いついた

 梅雨の晴れ間の都内、日中。明るい陽射しの下を、自転車に乗った勤め人らしい男性が軽やかに通り過ぎていく。同年代だろうか―屋外での撮影に応じた俳優・役所広司は、その行方をぼんやりと目で追っていた。58歳を迎えた現在、自身が熱中している趣味もまた、自転車であるという。



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