レタスで平均年商2500万円 長野県川上村「日本一健康長寿で裕福な村」

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レタス生産量日本一の川上村は「奇跡の村」だった。経済的にも恵まれ、高齢者が元気に農業に携わる。東京から嫁をもらい、後を継ぐ若者もいる。かつての寒村は、いかにして生まれ変わったのか。

カネより大事なものがある

 見渡す限りのレタス畑。遥か遠景には八ヶ岳の峰々が連なる。あたりは静まりかえり、鳥のさえずりだけが、時々遠くから聞こえてくる。

 中央自動車道から長坂インターを経て、車を走らせること約1時間。曲がりくねった道ではあるが、舗装された道路は道幅も広く走りやすい。ぐんぐんと高度を稼ぎ、標高が約1300mに達したところに長野県南佐久郡川上村はあった。

 農道に車を止め外に出る。標高が高いので6月といっても少し肌寒いが、都会に比べ空気は澄んでいる。深呼吸をすると空気がうまい。

 畑を見渡すと、作業着を着て肥料をまいている男性がいたので声をかけた。川上村でレタス農家を営む由井清幸(ゆいきよゆき)さん(69 歳)だ。



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