ロシア軍義勇兵になった日本人が語る 私が見た「地獄の黙示録」

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絶え間ない迫撃砲とドローン攻撃に睡眠時間はほぼゼロ。
激戦地では「戦争終結のためには核兵器しかない」との声も――

ウクライナ軍の電撃的な越境攻撃により、戦禍はますます拡大した。終わりの見えない戦争に、現場の兵士たちは何を思うのか。激戦地で戦う日本人義勇兵が、ロシア側から見た「現実」を明かす。

日本の民間軍事会社で訓練

「現在、私はウクライナ東部の激戦地で戦闘に参加しています。現地の日照時間は長く、朝3時頃から夜9時頃まで明るい。日中の気温は38度にもなるため、蝿や蚊が大量発生して補給のパンにウジがわき、その部分をナイフで切り取って食べています。

 戦火により周囲の民家は廃墟と化し、草木もほとんど生えない。そんな茶色い世界に我々ロシア軍とウクライナ軍は塹壕(ざんごう)を築き、300mほどを隔てて向かい合っている。いつ攻撃が来るかわからないので熟睡はできず、1時間ごとに無線で安否と状況の報告をすることも義務付けられている。戦地から出て休息できるのは月に一度で、それも1日だけ。そのときに、近くの池で1ヵ月の汗を流しています」



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