南海トラフM9 いよいよ来るぞ!

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注意報は解かれても、地震のエネルギーは刻々と溜まり続けている。
生きているうちに起きることが確実な「大惨事」にどう備えるべきか?

「30年以内に70%以上の確率で起きる」そう言われ始めて、何年が経っただろうか。今年、日本を繰り返し襲う揺れは、80年の沈黙を破り、ついに訪れようとしている「本震」の前触れかもしれない。

あの年も暑かった

〈朝より風少しも吹かず、一天晴れ渡りて雲見えず、その暑きこと極暑の如く、未ノ刻ばかり、東南の方おびただしく鳴りて、大地ふるひいづ〉

 これは、日本史上最悪の震災「宝永地震」当日のようすを記した、土佐の古文書『萬變記(ばんぺんき)』の一節だ。未曾有の揺れが襲った1707年10月4日(新暦10月28日)の昼下がり、列島は晩秋とは思えぬ暑さに見舞われていた。



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