「輝ける晩年」をどう生きるか?

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人生の成熟をこころから愉しむために――

山折哲雄(宗教学者)/古賀誠(元自民党幹事長)
嵐山光三郎(作家)/勝俣州和(タレント)
秋山仁(数学者)/夢枕獏(作家)/ルー大柴(タレント)
中嶋悟(元レーシングドライバー)
畑村洋太郎(東京大学名誉教授)

若い頃から第一線で活躍してきた人たちは、肉体の衰えとどう向き合っているのか。心身ともに充実した老後を送るには、どうすればいいのか。「人生の下り道」を幸せに歩むヒントがここにある。

【1】
山折哲雄(93歳・宗教学者)
「卒寿」を過ぎて知った「過激」の愉しみ

 90歳を境に、ものの考え方、感じ方がガラッと変わりました。

 変わったことはふたつあります。一つ目は「変化」のしやすさです。考えが、コロコロと変わりやすくなった。朝にうんうんと考えていた悩みごとが、その日の夜にはどうでもよくなっていたり、午前と午後で意見がまったく反対になったり……。



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