絆會「最強ヒットマン」と山口組分裂抗争のゆくえ

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敵対ヤクザを次々と射殺した男が逮捕、
六代目山口組が報復に動き出すかと思われたが……

金澤容疑者は、ヤクザ社会のなかで「後世に語り継がれる伝説」とまで評される存在だ。だがそれは一方で、失われつつある「ヤクザらしさ」を体現したからでもある。「伝説の男」の哀しき歩みを追う。

取材・文/溝口 敦(ジャーナリスト)

「伝説のヤクザ」の誕生

 絆會若頭・金澤成樹容疑者(本名・金成行)は'20年9月、長野県宮田村で、六代目山口組の中核・弘道会へ組ごと移ったかつての配下の組長に向け車内で発砲し、重傷を負わせて逃亡、長野県警から指名手配された。



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