[スクープ]農協の深い闇 そしてエリート職員は海に消えた

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衝撃ルポルタージュ

全国トップの営業成績で表彰された男の末路

22億円を不正流用したとされ、長崎・対馬の海に沈んだJAの元職員。罪を負うべきは彼だけなのか。離島のJAで何が起こっていたのか。ベストセラー新書『農協の闇(くらやみ)』の著者が隠された真相に迫る。

ジャーナリスト
窪田新之助

年収は最大で2800万円

 全国に551拠点あるJA(農業協同組合)の大きな収益源となっているのは、「共済事業」と呼ばれる保険の販売である。その商品を専門に営業しているのが「ライフアドバイザー(LA)」だ。

 彼らが毎年目標にしているのは、東京で開催され、優れた成績を残すと招かれる「LAの甲子園」で表彰されること。LAにとって最大の名誉であるとともに、金銭的見返りとして「特別手当」が支給される。



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