黄昏の老経営者 日本電産「カリスマの終焉」

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衝撃の内部告発!
永守重信会長の独裁で社長がコロコロ交代

「こんな会社、怖くていられない」

俺が絶対だ。成功したくば俺になれ――長らく賞賛されてきた永守氏のワンマンすぎる「教え」も、時代の変化にはいつまでも逆らえない。有為な後進は去り、残ったのは「イエスマン」だけだった。

ジャーナリスト
井上久男

身内にそこまで言うか

 モータ大手の日本電産は9月2日、関潤社長兼最高執行責任者(COO、61歳)が辞任し、後任に小部(こべ)博志副会長(73歳)が就くと発表した。

 関氏は'20年4月、日産自動車ナンバー3の副COOから、日本電産創業者で会長兼最高経営責任者(CEO)の永守重信氏(78歳)に直接請われ、最後の「本命後継候補」として社長に就任。しかし、わずか2年余で去ることになった。



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