SPという悲惨で報われない人々

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薄給で激務なのに一瞬のミスで永遠の後悔
「代わりに撃たれる」ことに人生を捧げる

鋭い眼光に引き締まった体軀。スマートでカッコいいイメージが強いためか、SPは映画やドラマにもよく登場する。だが現実は違う。警護に失敗すれば一生のたうち苦しむ宿命の過酷な仕事なのだ。

選ばれしエリートなのに

 聴衆の視線を一身に集める「主役」に万が一の事態が起こらぬよう、絶えず周囲を注視する。もしもの時には代わりに撃たれてでも「主役」を守らなければならない――。

 7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件の結果、SP(セキュリティ・ポリス)をはじめとする警護態勢の不備が批判を集めている。



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