[続・週刊現代動物記]新たな巨大熊「犬殺しRT」の恐怖

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OSO18だけじゃなかった
北海道の試練

母を殺した人間への復讐

何の前触れもなく住宅街に現れ、次々と飼い犬を襲っていく――。「RT」と呼ばれる1頭のヒグマが、北海道・羅臼町を恐怖に陥れている。現地では何が起きているのか、被害の全貌をレポートする。

夜の住宅街での凶行

 雄大な自然を持つ北海道・知床半島の南東に位置する羅臼(らうす)町。昆布漁やホッケ漁が盛んな町で、1頭のヒグマが住民たちを震撼させている。

「2018年8月のことです。海に面した海岸町という地域で、民家の庭につながれていた飼い犬2匹がヒグマに襲われて死亡したのです。このヒグマは食べ残した犬を地面に埋め、土饅頭にしているところを住民に見つかって逃げ出していきました。午後2時という白昼堂々の犯行で、町には激震が走りました。



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