「カリスマ」と「老害」の境界線 名経営者のジレンマに迫る

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「辞められない」
のか
「辞めたくない」
のか

日本電産・永守重信、
ユニクロ・柳井正、ソフトバンク・孫正義
……後進に譲らない人たち

どんなに能力のある経営者とて、体はひとつしかなく、その命には限りがある。「俺のようにできる奴はいないのか」。そう繰り返しながら老いてゆくうちに、いつしか部下たちの心は離れてしまうのだ。

自分以外は全員カメだ

 世界一のモーターメーカー・日本電産を率いる永守重信(77歳)は、いま生涯最大の、そして最後の壁に直面している。

「今の株価は耐えられない水準だ。私が任命責任を果たす」「バトンを渡すのが早すぎた」



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