草刈民代が語る「プーチンと戦争とバレリーナ」

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特別インタビュー
ロシアとウクライナのダンサーたちの平和への叫び

とどまるところを知らないプーチンの蛮行はバレエ界をも脅かす。東京の舞台で共に踊った友を爆撃で喪い、世界中から沸き起こる平和を願う悲痛な叫び声に、草刈民代さんは何を感じ取ったのか。

名プリマの父も粛清された

 マイヤ・プリセツカヤという名前を聞いたことがあるだろうか。

 ソビエト連邦が誇る20世紀最高のバレリーナとして、彼女はソ連を訪れた各国要人の前で幾度となく『白鳥の湖』を踊った。毛沢東、チトー、ネルー、ガンジー、パーレビ、ナセル、ハイレ・セラシエ……そして自国の最高権力者であったフルシチョフ、さらには彼女の父を銃殺刑に処したスターリンの前でも。



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