「ひとり」で備える死後の手続き2022・春/失敗しない自宅の処分「家の始末書」

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売るか、住み続けるか、その決断が運命を分ける

戸建てに住むのはリスク

 埼玉県郊外にある2階建ての一軒家に住む小野春彦さん(78歳・仮名)は途方に暮れている。妻と死に別れて10年、小野さんは長年慣れ親しんだ自宅でひとり、暮らしてきた。数年前から膝の調子が悪くなり、階段の上り下りが億劫になった。



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