[史上最悪の独裁者]ヨシフ・スターリンの孤独と狂気

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ウクライナ戦争の根源

プーチンはそのすべてにおいて劣化版に過ぎない

コン、コン、コン。1930年代のソ連で深夜にこの音=「スターリンノック」が響くと、人々は銃殺を覚悟した。ウクライナに侵攻したプーチンの狂気と非道ですら、所詮この男の劣化コピーに過ぎない。

90年前の地獄絵図

〈ハリコフで私は、一人の少年を見かけた。骨までやつれ、道の真ん中に倒れていた。飢饉がひどくなると、農村の両親たちは子供を町に連れ出し、そこに置き去りにした。誰かが哀れんでくれることを願ったのだ。/排水路で死にそうになっていた子供は、まるで菌類のように不健康で白っぽい綿毛におおわれていた〉(『悲しみの収穫』より)

 飢えた子供たちは、まるでホルマリン漬けの胎児のような有り様だった。ウクライナの駅という駅には、手足が腫れた物乞いする農民たちが行列をなしていた――。

 これは、現在ロシアによって侵攻を受けているウクライナ東部の都市の、90年前の情景である。



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