[スペシャル企業レポート]ホンダ&ソニーがイーロン・マスクを打ち破る日

[ptitle]
ニッポンの「ドリームチーム」の未来と実力

圧倒的なカリスマ性を誇る男に率いられ、テスラは瞬く間に自動車産業の覇権を握った。しかし日本勢も後塵を拝すばかりではない。夢のタッグで「技術大国ニッポン」のプライドを懸けた戦いに挑む。

F1の再現なるか!?

 奇跡は総工費3兆円の超豪華サーキットで起きた。昨年12月12日、アラブ首長国連邦(UAE)のヤス・マリーナ・サーキットで行われた'21年シーズンのF1最終戦。優勝をかけたこのレースで、ホンダ製のエンジンを駆る「レッドブル・ホンダ」の敗色は濃厚だった。2位につけていたものの首位との差は絶望的。しかし、残りわずか5周のところで、周回遅れのマシンがまさかのクラッシュ。このアクシデントが招いた混乱で、1位との差がなくなり、ファイナルラップで首位に立つという大逆転劇を演じた。昨シーズン限りでF1からの撤退を決めたホンダにとって30年ぶりのF1制覇となり、有終の美を飾ったのだった。



会員の方は