[永田町政局ノート]岸田文雄は動かない

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「安倍を敬え? だが断る」

想定外の強かさに周りが焦りだした

誰がこんな状況を予測しただろう。のらりくらりと過ごしているだけなのに、味方は着実に増え、政敵は自滅していく。計算か、それとも偶然か。この宰相には特異な「能力」でもあるのかもしれない。

いつでも潰せるのだから

「よく分からない。『新しい資本主義』ってさ、どういうことなの?」

 口を尖らせるのは元総理、安倍晋三である。同席する二人は、曖昧な笑みを浮かべた。一瞬の沈黙が流れる。目の前では、鉄板の上で真っ赤な鴨肉がじゅうじゅうと煙を立てている。



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