「開き直って生きる人」の生き様に学ぶ

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「しくじり」なんて気にしない!
どん底に落ちても人生は続くのだから

生きていれば手痛い失敗もするし、想像を絶する苦境にも立たされる。そんなとき、絶望し萎縮する道を選ぶのか、転んでもなお胸を張るのか。自分の行く末を決められるのは結局、自分だけなのだ。

カネを湯水のごとく使って
一家離散 それでも
碁盤だけは残った幸せ
依田紀基(囲碁棋士)

「人生のひととき、僕は泡沫の夢を見ていた。でも、そんな日々は長く続かなかった。先に待っていたのは地獄でした」

 そうしみじみ語るのは、囲碁棋士の依田紀基(のりもと)さん(55歳)だ。

 14歳でプロデビューし、18歳で囲碁界トップの名人戦リーグ入り。'00年には名人の座に就いた依田さんの人生は、順風満帆だった。だが同時に、浪費癖があった彼は、勝利を重ねるほどに正気を失っていった。



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