「しんがり 山一證券最後の12人」でスクープ! みずほ 「呪縛」の原点を明かす

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思えば、あれが始まりだった。総会屋への利益供与事件で第一勧銀に捜査のメスが入り、山一證券は巨額損失の「飛ばし」が発覚し、あっけなく破綻した。金融機関の不祥事は、なぜなくならないのか。

ジャーナリスト 清武英利
対照的な二つの「報告書」
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「しんがり 山一證券最後の12人」
「呪縛」という言葉が、日本の金融界で流行語になったことがある。
旧第一勧業銀行、つまり、現在のみずほフィナンシャルグループ(FG)の中核となる巨大銀行が一九九七年五月、総会屋に巨額の融資をしていたことが発覚した。同行の首脳は東京地検特捜部に追い詰められ、記者会見で長年の総会屋との癒着をこう表現した。


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